2015年6月12日金曜日

ハツシモ

梅雨に入ったばかりですが、初霜が我が家にやってきました。

氷のシモではなく、お米の話。


最近、打ち合わせで通っている静岡市の安東米店=アンコメさん。

美大を出て家業を継いだという4代目の長坂さんは、
フランスにある古城のイベントで羽釜で米を炊いたり、
土鍋で米を炊くワークショップをやったり、
静岡の米農家さんとストイックにお米を開発したり....

静岡でよく知られたお米屋さんです。



静岡の某てんぷら屋さんのお米を選定した時の話を聞いて、
僕の個人的な質問をぶつけてみました。


「チャーハンは絶対に冷凍ご飯や残り物で作ってはだめだ」と決めて、
油、卵との関係、水加減について試行錯誤してきました。

タイ米などを買えば良さそうですが、
日本人が好む「ごはんらしさ」はちゃんと残したい。

チャーハンに合うお米ってなんだろう。。。。。



池ヶ谷「チャーハンに合うお米どれですか?」

長坂さん「ハツシモだね。」



おお。早い。迷いない。(笑)


と、いうことで、その場で精米してもらったものを即購入。

お米の特徴をみっちり教えてもらい、最重要ポイントである
水とのバランスを教えてもらいました。


①ちゃんとお米に給水させること
②長坂さん直伝の、給水後の米と水の割合

に注意して炊飯。


しゃもじを差し込んだ瞬間に、「これはいける!」


フライパンを振ると、サラサラ動きます。

「そう、そう、これー!」
と、僕はニヤニヤです。




大粒でしっかりした食感が特徴。
ただパラパラの炒飯というだけではなくて、
ちゃんとお米の良さが残っています。

僕はもうハツシモでしかチャーハンを作れなくなりました。



別の日。

「まあこんなもんかな」と感覚で水分量を決めて炊いたところ....

食感が全然ダメでした。

その話を長坂さんにしたところ、

長坂さん「攻めなかったでしょ?」

池ヶ谷「あ...... 」



確かにその日は急いでいて感覚で水分量を決めたんですが、
ちょっとビビってしまい、「これじゃあ少ないだろ。。」と水を足したんです。

生産年によっても、そのバランスは微妙に変わるらしいです。

常に暮らしにありながら、改めてお米の繊細さに心を奪われました。



「チャーハンなんて、水加減だけだろ」と思ったあなた。

ハツシモをぜひお試しください。
翌日のお弁当に持っていっても、まだ美味しいんですから。

購入やご相談はアンコメさんへ!



ちなみに、僕のチャーハンはまだまだです。

ハツシモという相棒を得たので、最終的には紅生姜の生産までたどり着きたいと思います。(笑)