氷のシモではなく、お米の話。
最近、打ち合わせで通っている静岡市の安東米店=アンコメさん。
美大を出て家業を継いだという4代目の長坂さんは、
フランスにある古城のイベントで羽釜で米を炊いたり、
土鍋で米を炊くワークショップをやったり、
静岡の米農家さんとストイックにお米を開発したり....
静岡でよく知られたお米屋さんです。
静岡の某てんぷら屋さんのお米を選定した時の話を聞いて、
僕の個人的な質問をぶつけてみました。
「チャーハンは絶対に冷凍ご飯や残り物で作ってはだめだ」と決めて、
油、卵との関係、水加減について試行錯誤してきました。
タイ米などを買えば良さそうですが、
日本人が好む「ごはんらしさ」はちゃんと残したい。
チャーハンに合うお米ってなんだろう。。。。。
池ヶ谷「チャーハンに合うお米どれですか?」
長坂さん「ハツシモだね。」
おお。早い。迷いない。(笑)
と、いうことで、その場で精米してもらったものを即購入。
お米の特徴をみっちり教えてもらい、最重要ポイントである
水とのバランスを教えてもらいました。
①ちゃんとお米に給水させること
②長坂さん直伝の、給水後の米と水の割合
に注意して炊飯。
しゃもじを差し込んだ瞬間に、「これはいける!」
フライパンを振ると、サラサラ動きます。
「そう、そう、これー!」
と、僕はニヤニヤです。
大粒でしっかりした食感が特徴。
ただパラパラの炒飯というだけではなくて、
ちゃんとお米の良さが残っています。
僕はもうハツシモでしかチャーハンを作れなくなりました。
別の日。
「まあこんなもんかな」と感覚で水分量を決めて炊いたところ....
食感が全然ダメでした。
その話を長坂さんにしたところ、
長坂さん「攻めなかったでしょ?」
池ヶ谷「あ...... 」
確かにその日は急いでいて感覚で水分量を決めたんですが、
ちょっとビビってしまい、「これじゃあ少ないだろ。。」と水を足したんです。
生産年によっても、そのバランスは微妙に変わるらしいです。
常に暮らしにありながら、改めてお米の繊細さに心を奪われました。
「チャーハンなんて、水加減だけだろ」と思ったあなた。
ハツシモをぜひお試しください。
翌日のお弁当に持っていっても、まだ美味しいんですから。
購入やご相談はアンコメさんへ!
ちなみに、僕のチャーハンはまだまだです。
ハツシモという相棒を得たので、最終的には紅生姜の生産までたどり着きたいと思います。(笑)