2014年11月8日土曜日

Design Works [株式会社ヤママル パッケージデザイン]

駿河湾の名産品、桜えび。

先日 秋漁も始まったようです。

完璧な雪化粧をする富士山をバックに、河川敷で天日干しされるピンクのじゅうたん
という風物詩が見られるのも近いことでしょう。


高校生の頃、通学途中に見ていた桜えびの天日干し風景。
山育ちの僕の脳裏に、あのピンクのインパクトはしっかりとこびりついています。


(あ、どうでも良い話なんですが、上の二行だけ感情込めて読んでみてください。
 なんか小学校の卒業式の言葉みたいです。笑 )


僕の甘酸っぱい記憶の断片が散らばっている「清水区蒲原」にある
桜えび・しらすの加工直販を営む、株式会社ヤママルさんよりオファーをいただきました。


今回、製品のパッケージ全般に関わるデザインのお話をいただき、ヤママルさんに出会う事になりました。


もともと使用されていた、「三角のヤマ」に「○」というシンプルな屋号のロゴ。


普遍性と新鮮味の両方を感じ、「富士山(ヤマ)」と「駿河湾(○)」をテーマに
依頼された一連のデザインワークの中で、活かしていけたらと考えました。



紆余曲折ありながら、各種パッケージや印刷物のミーティングを重ねてきました。
順序を変更し、それらの完成の前に着手したのが今回発売となる、桜えびごはんのもと。




しっかりサイズのヤママルさんの干し桜えびの歯ごたえと、
醤油もろみ入りのおかかの組み合わせは、病みつきになります。

生や釜揚げ、かき揚げももちろん美味しいですが、
こうしてまぜご飯として干し桜えびを食べるのも、
素材そのものの風味を味わえるので絶対おすすめです。

しかもごはんにまぜるだけ。簡単。

個人的には、だし汁をかけて食べるのも好きです。




さて、パッケージのお話。

ある日、ヤママルの「○」で富士山を表現できる事に気づきました。


パッケージ裏面に配置された円弧はシンプルに富士山を表現しています。




表面は2つの円弧を重ね合わせることで、富士山をつくり出しています。 


ヤマ と マル です。


この円弧はもうひとつの役割をもっています。

積み木のような「遊び」の要素を取り入れる事を考えました。


この円弧は、パッケージをいくつか組み合わせる事で「○」の文字を作ります。


波のような図案を作ったりすることもできます。 


 重ねたり、レールのように繋げたり


側面のラインは直線をつくりだします。


顔の様な形状をつくることも楽しめます。



「食」と「遊び」は密接に関係していると思います。
パッケージも含めて、子供にも愛される「桜えびまぜごはん」となる事を願います!





パッケージは商品を売るための「アピール」の場である事はもちろん承知していますが、
そのスペースに込めた「遊び」の可能性に気づきお楽しみいただければ幸いです。

お買い求めはヤママルオンラインショップへ。
お歳暮に桜えび、しらすをぜひ!
2食分
500円