僕は小学校低学年の頃、学校に行くのが嫌でした。
学校は好きだったのですが、学校に行く「道のり」が嫌いだったんです。
と言うのも、幼稚園の頃は2kmの道のりをバスで行けたのに、
なぜ小学校生になったら同じ2kmの道のりを歩いて行かなければいけないんだ?
という素朴な疑問を解決するのに時間がかかったんです。
時間ギリギリで一度家を出て忘れ物に気付いて戻れば、「仕方が無いなあ」と、
親が車で送ってくれるかも!と考えて、忘れ物を取りに家に帰るのですが、
その忘れ物とセットで手に入れるのが
残念ながら車の助手席ではなく、父の愛のムチなのでした。
さて、そんな子供がわざと忘れていたのが「ティッシュ」です。
もうイイ歳になりましたから、2km歩くのなんてへっちゃらです。
そして、ちゃんとティッシュだって持っています。
オトナですから。
こちらも富嶽借景展でリクエストが多かった、ティッシュ。
ティッシュケースとなって販売開始しました。
~突然の山雨、鼻水、大粒の涙...「突然」に備える人のことをオトナといいます~
これは富士山の7合目付近までが描かれた、ティッシュケース。
その標高を3776m地点まで引き上げるために、
ティッシュを少しだけつまみ出して下さい。
そこで、ようやく富士山は完成します。
それを成し遂げた後には、本来の目的である「鼻水や涙を拭き取る」ために、
一枚一枚富士山がまとう、雪や雲海を頂戴する気持ちで鼻に、目にそえてみるとしましょう。
突然の鼻水や涙に濡れる人に出会った時は、懐からティッシュケースを差し出してあげましょう。
この富士山は、ポケットティッシュのみだけではなく
ICカードやコインも収納できる包容力を装備しています。
case 3776 (オンラインショップ)
ちなみに、「なぜ小学生になったら同じ2kmの道のりを歩いて行かなければいけないんだ?」
という疑問に悩まされた池ヶ谷少年は、その答えを見つける事無く、
「どうせ2km歩くなら、とっとと済ませた方が良い。歩くのやめて走ろう。」
で、毎日走って登校したら、マラソンが得意になりました。
それが答えだったんでしょうね。