Eメールはどう足掻いても手紙には勝てない。
だって、手紙には「ポスト」というワンダーランドの出入り口が用意されている。
ポストを開けた時、思いがけずそれを手にすると、
「?」が訪れた後、急に「!」が、ちょうどツムジの後ろくらいから飛び出し、
その「!」の余韻をしばらく残しながら、紙としてそこに存在し続ける「手紙」
初めて僕の作品を見に来て下さったお客さんから、
僕が先日出したお礼状に対する、返信の手紙を頂きました。
わざわざ富士山のポストカードを選んでくれるあたりが嬉しい。
ありがとうございます!
メッセージもありがとうございました。
すごく嬉しかったので、事務所の壁に貼ってしまいました。
手紙があるからポストがあるのだろうけれど、
ポストの気持ちになってみると、適当なチラシをガバガバ口から突っ込まれ続けるより、
1枚のポストカードを上品に流し込み、開いた家主の表情が「?」から「!」に変わるという流れを眺めていた方が楽しいに決まってる。
「人間ばかりが偉そうにスローフードとか言いやがって。
だったら俺にもそのスローフードというのを食わせてくれ。」
というのがポストの気持ちらしい。
ポストの為に手紙を書くのも良いかもしれない。
ま、ポストの口が贅沢になっても困るから、人間に例えれば、盆か正月かという頻度で構わないでしょう。
Eメールはどう足掻いても手紙には勝てない。
だって、手紙には「ポスト」というワンダーランドの出入り口が用意されている。
いつか「ポスト」が無くなる日はくるのだろうか?
あ。たぶん、そんな日が来たら、本当にのび太が引き出しから飛び出て来る世の中が来るぞ!
のび太も、丸顔ブルーのアイツも出てきませんが、
ワンダーランドを駆け巡り、小さなサプライズをお届けする、1枚の封書。
富嶽借景展でも展示中の Mt.envelope 発売しました。