2011年6月23日木曜日

富士幻景 IZU PHOTO MUSEUM

現在IZU PHOTO MUSEUMでは「富士幻景 富士山にみる日本人の肖像」が行なわれています。

「キレイな富士山の写真が並べてある写真展」ではありません。

ペリーによって「富士山」が海外に認知され、写真の発達によって撮り残されてきた富士山。
今はどの家でもcanonさんやepsonさんがスラスラ印字してますが、
その昔、鶏卵紙やガラスなどの素材を駆使して画像をキレイに映し出そうとしてきた
写真の歴史も、富士山にシンクさせて感じ取ることができます。

日本人の肖像というサブタイトルが付いているだけあって、富士山が僕ら日本人の心をどのように動かしてきたか、見進めて行くとそれがジワジワ伝わってきます。
特に太平洋戦争と富士山。


この写真展では、時代も写真技術も短い期間に目まぐるしく変化してきた事が分かりますが、
富士山の姿はいつの時代も同じ。

そのコントラストを見に行って下さい。

(ふと思ったんだけれど、携帯の無い生活より、富士山の無い生活の方が興味がある。
ぼんやりしすぎて想像がつきにくい。)



キュレーターの小原さんの富士山写真論photographers' gallery press no. 10)を買って読んでから行くと、かなり面白いと思います。

ミュージアム内で学芸員さんに説明を聞くともっと面白いですよ。

僕が見聞きしたことでよければお話できますが、やはりプロの方は持ってる量も質も違いますから。
また行くことにしよう。

9月4日まで