2011年6月7日火曜日

富嶽借景展(ふがくしゃっけい)


ここは、「富士山」が当たり前のように存在している静岡県。
次回の個展のテーマは「富士山」と「見立て」と「感受性」。

遠い昔。
枯山水で水流と景色を見立てた室町文化。
携帯メールでは記号を駆使して感情表現を行なう世代。
など、見立てという行為は日本人がこの限られた小さな世界、機能のなかで
より充実した生活を送ろうとするための本能的な所作ではないでしょうか。

各地で富士山に見立てた山、ご当地富士が存在するように、よく見れば富士山のような何かは
この小さな世界に潜んでいます。

さあご一緒に愛すべき日本の「富士山に見立てた何か」を探しましょう。

富士山山開きの7月1日〜7月14日。
223cafe(静岡市・草薙)にて
富嶽借景 〜富士山に取り憑かれたデザイン展〜 を開催します。

Fuji-Tハンカチフジ、その他新作などの富士山に見立てたアイテムの販売、
また未発表作品の展示等、富士山だけをテーマに展示を行ないます。

その連動企画として。
皆さんから「富士山ぽい何か」の写真をWEB上で募集中です。
お送り頂いた写真は、会場に展示させて頂きます。

ぜひコチラから投稿をお願いします!


これはクレマチスの丘で発見した ピンクの富士山。


これも僕自身が、見つけました。
マックのドリンクカップ。
中身が何かを示す「目印」のアイツ。
胃袋は飼いならされたけど、そこに日本人の魂がひっそり。



これは投稿して頂いた写真!
色が良いですねえ。形も良い。MGさん。ありがとうございます!

夏の富士山ですね。

ちなみに僕はコーヒーが飲めません。。

ほら。夏の富士山(2010)。


なぜ「富嶽借景」?
既に書いた「見立て」の文化については然り。

それと、

愛する人が目の前にはいないのに、その相手を想像して、
その人の事ばかり考えているとしたら、そうとう強すぎる愛情です。

例えば携帯の待ち受けを我が子の写真に設定しているあなた。
街ですれ違った人の子を見て、「自分の子は今何をしているんだろう?」
と考えたりしませんか?
それは正直で、素敵な愛情です。

というわけで、直接富士山を眺めなくても、「富士山のような何か」を探す事は
そうとう強すぎる愛情表現である一方で、
世界中どこでも、だれにでもできるシームレスな愛情表現でもあるんです。

その「何か」を発見する「感受性」こそが「愛」には必要だと思うのです。

さあ、皆さんも一緒に富士山に取り憑かれましょう。

ご協力お願いします。
あなたが「富士山に見えた」って言えば、それは富士山ですよ!
感受性は人それぞれですからね。



emoglyph展。静岡CCCにて開催中!6月11日(土)まで。
※10日(金)と11日(土)は終日会場にいます。
が、11日(土)夜はいれないかもしれません。