2013年7月13日土曜日

8H

ロゴデザインをした仕事についてと、ご案内です。


三島にある障がい児童施設を運営するドリームケアふぃるの風間さんの想いを受けた
沼津のREFSの小松さんが組んで動き出した活動。

8H(ハチエイチ)は静岡県東部地域の障がい者の為の授産所サポート事業のブランドです。
まず、例えば労働の終わりの8時間後という身近なミライを考えながら、その先のミライを考えて行くという想いの「8H」。

風間さんの障害を持つ子供達のミライを考えた想いはぜひこちらを。


明日14日(日)まで三島にあるカフェcucurucu で絵の展示と授産製品の販売を行なっています。


製品の充実度はこれ以降進んでいくと思いますが、障害のある方々が書かれた絵が素晴らしい!
その独特の視点は、また違った景色から生まれるものなんだと思います。

船をイメージして書かれたというピンクとグリーンの絵。
圧巻のセンスです。ぜひ見て欲しい!

会期は残りわずかですが、ぜひぜひ。




さて。
僕が何をしたかというと、思考の整理整頓といったところでしょうか。
お二人の話を聞きながら、それを言葉とロゴにまとめるという仕事でした。




以下、長文ですがロゴ、コンセプトの解説です。


 材料
・小さなマル  1つ
・大きなマル   1つ
・アルファベットのH 1つ


①小さなマルを1つ用意します。
②その小さなマルを親指と人差し指ではさみ、優しく少しだけつぶします。
 例えるなら、「小さな絹ごし豆腐をつまみ上げるような力で」です。

 ③大きなマルを用意します。大きすぎてはいけません。程よく「大きな」です。
大は小を兼ねると言いますが、スーパーに持って行く買い物袋が、
スーパーよりも大きいと、困るのは自分です。
④その大きなマルにさきほどの小さなマルをトッピングして8(ハチ)をつくります。

 ⑤H(エイチ)を用意します。
⑥そのH(エイチ)をさきほど作った8(ハチ)にトッピングします。
大きなマルは顔、小さなマルは鼻に見えるように意識して、H(エイチ)を口のように
トッピングしてください。
⑦空を見上げた顔の完成です。
でも、すごく憂鬱そうな表情です。
憂鬱な時に見上げる空ほど悲しい物はありません。
気持ちがいいなと思えるはずの飛行機雲すら、うっとおしく思えるか、
そもそも目に入らない可能性だってあります。
⑧美味しいものでも食べに行くと良いかもしれません。
仲の良い人に会いに行くのも良いでしょう。
家には家族がいますか?
明日はお休みではありませんか!?
旅行の計画を立てましょう!
南米とかですか?
 
それでもダメなら、くすぐりましょう。
あらゆる手段を使って、鉄骨のようにかたくなな、そのH型の口をユルめてください。
 

仕事を終えた後の8時間後(8H)
「あらゆる手段」を一切使わずとも、笑顔で空を見上げる事ができるのなら
そんなささいな幸せの連続は、きっと振り返ると大きな幸せになっているはずです。

8時間後のミライをしあわせにしよう。

とてつもなく簡単な言葉で、思いのほか難しい、希望のメッセージです。