2013年1月28日月曜日

静岡の現代アート展 むすびじゅつ フライヤーデザイン

静岡の「場」と「人」をつなぐ現代アート展「むすびじゅつ」のフライヤーデザインを担当させていただきました。

むすびじゅつは
静岡県立美術館
SPAC静岡県舞台芸芸術センター
Gallery PSYS
オルタナティブスペース・スノドカフェ
ボタニカ アートスペース
静岡シネ・ギャラリー

という、静岡市を代表するアートスペースに
静岡にゆかりのある現代美術家を招いた、現代アート展です。


ひょんな事から依頼を受け、打ち合わせ段階でぼんやりと自分の頭に浮かんだアイデアを
具現化し完成させました。

サイズはA4で観音折りです。


開くと、MAPとコンセプト文などが現れ、それをさらに開くと作家紹介がずらっと書かれています。

6会場、8名の現代作家という多い情報をA4にまとめるために、
「表面上」は非常にシンプルに、きっちりレイアウトしています。

ですが、僕自身の仕事の進め方は、お話を伺った時点で、どこにフォーカスを当てて、
そこをどういう形で引き立てるかを考えてから始めますので、
情報をきっちり載せる事に注力しながら、実は裏で強烈な個性をちゃんと用意しています。

市内各地にあるアートスペースを官民の枠を越えてつなぎ、
静岡にゆかりのある作家達と参加者を「むすぶ」「つなぐ」という事を
コンセプトにした企画だったので、「結ぶ」ということを「アイコン化」しよう
と思ったのがデザインのスタート地点でした。

観音折りの状態から、さらに折り。

結ぶ。
と、いうわけで、このチラシは結ばれた状態を1つのビジュアルアイコンとしています。
表紙の上の部分に描かれているが、この結ばれた状態のフライヤーです。

もちろん、配布時は観音折りの状態です。
もしかしたら、誰もこのアイコンの存在に気づかないかもしれません。
でも重要なのは内容ですので、読んでもらって情報が伝わればひとまず成功です。


いっぽうで、

このチラシを配布する側の人が、たまに1個だけ結んだ状態で置いてみたとします。
もしかしたら、もらうつもりの無かった人が、もらっていってくれるかもしれません。
誰かの手に渡らなければ意味がないので、それもひとまず成功です。


この企画を通して、どのような点と点が結ばれて行くのか興味があります。
フライヤーを見かけた方は、手に取るか、結んで帰って下さい。


そして会場に足を運んでみてください。