クレマチスの丘のおすすめガイドをデザインさせて頂きました。
「クレマチスの丘周辺のお店を主体とした地元文化の紹介のためのガイドを作りたい」とオファーを頂いたのは2012年の前半。
最初は全く違う案で進んでいたものの、先方の要望とこちらのアイデアとすり合わせていくうちに、自分の中で行き詰まり感が漂ってきました。
「せっかく自分に依頼してくれたんだから、もうちょっと違う視点で考えなおしてみよう」と思い立ち、修正作業をやめました。
ぼーっと考えながら、0からスタート。
ガイドと言っても、発信者が編集した物で終わるのではなく、このガイドを受け取ったお客様が編集者となり、さらに広がっていくような
「再編集可能なガイドにしよう」というのが1つのアイデアとして浮かび上がりました。
そこで個々の情報を1枚のカードにまとめ、それらを束ねてガイドにすることにしました。
付属の「おすすめガイドの使い方」にもあるように、プランニングに使っても構いませんし、気に入ったお店を後日ファイリングしても構いません。
僕は小さい頃に、「棒が倒れた方向へ歩いて行ってみよう」という遊びをしていましたが、そんな場当たり的な感覚で、カードゲームの用にして、引いた場所へ行ってみるのも良いかもしれません。
最大の希望は、実際に行ってみて「良かった!」と思った場所のカードを身近な誰かに渡して、そこをおすすめしてしてもらえることです。
そうそう、忘れてはいけません。このガイドブックの面白みは、やはり富士山。
束ねたゴムで富士山を完成させています。
これは、実は偶然でした。
元々、富士山というコンセプトはありませんでした。
どうやって束ねようか考えていた時、輪ゴムで止めて、少しズラした瞬間に富士山を発見しました。
僕がFuji Tを最初にデザインした時の用に、大抵の事は偶然の出会いの産物だと思います。
それでは旅のつづきに、新たなお店や名物、新たな誰かとの偶発的な出会いがありますように。
現在、クレマチスの丘内の富士山茶屋では「富嶽借景 紙でつくる富士山展」を開催中です。〜3月31日まで。
店内の奥まで使用し、新作の折り紙「origami fuji」を使ったインスタレーション、デザインを担当したおすすめガイドなどの展示を行っています。
ぜひ覗いてみて下さい。
ワークショップなどもありますので、また情報をアップします。