先週末。遅い夏休みと仕事を兼ねて、沖縄へ初上陸してきました。
知人には、「それは仕事とは言わない」と言われましたけどね。
定番。ちゅら海水族館。
ガジュマル。我が家のガジュマルも大きくなれ!
読谷村でなんとなく入り込んだ農産物販売所にて。
米を原料にした飲み物ミキ。
「飲む極上ライス」という絶妙に微妙なキャッチフレーズと、程よくゆるいパッケージに惹かれて購入。
焼きたての紅芋をもらいました!
むしゃむしゃ食っていたら、83歳のおじいさんが現れ、話始めました。
色々話したんだけど、沖縄特有の言葉でしたが、だいたい何となく聞き取りました。
おじいさんのお父さんは、戦争の末期に後援物資も無い中、戦地で餓死したそうです。
おじいさんのひいおじいさんは良い人だったそうです。
おじいさんは山形に行った時、大雪にびっくりしたそうです。
おじいさんは近々マラソン大会に出るようです。
おじいさんは僕よりも柔軟な体でした。
おじいさんは三味線を作っているそうです。
という事で、おじいさんにお願いして三味線講座。
とても元気で、陽気で温かいおじいさんでした。
全く予定に無かったのに2時間居座ってしまった。
そして、「このおじいさんから買いたい」と強く思い、三味線を購入。
「物質」に惹かれるのみでは無く、「背景や状況」に惹かれ心を動かされる事が
「モノを買う」という行為の本質的な心の動き方だと思う。
「物質」を作り、「物質」を買い、「物質」を消費するだけで良ければ、
オートメーションの工場に自動販売機を付けてやればいい。
ちょっと待て、それはそれでワクワクする。
工場に付いてる自動販売機でボタンを押したら、生産が始まって、
最終的に下の方から「ゴロン」って物が出て来る。
何とも言えない哀愁を感じてしまう。
そう、このワクワク。
もはやそこでは、「背景や状況」が「物質」を上回っている。
「この人から買いたい」
「この場所で買いたい」
「こんな想いが詰まっているから買いたい」
「これを買ったらあんなことがしたい」
そう思ってもらう事や、そう思う事は「物質」を購入するのには不要かもしれない。
でもやっぱり目に見えない「背景や状況」にワクワクが詰まっているのだから、
作る側の時も、そして買う側にいる時も常にそこに心を躍らされたいと思った沖縄の旅でした。
最後におじいさんは
「また会う日まで」と手を振ってくれました。