2010年10月19日火曜日

ギリギリセーフの才能

駐車場には、ラインが書かれています。
そのラインを信じて特にしっかり確認もせず、何の疑いもなくバックし、スーッと駐車した時の事。

右の車との距離は良好。

左のとんでもない高級車との距離は5cm。


「5cm!? あっぶね〜。」


高級車の方は、どうやら駐車場のラインを信じていないご様子で、とてもラインオーバーで
停めてらっしゃって、「なるほど、このくらいの豪快さが無いから、僕のかぼちゃはいつまでたっても高級車に変化しないんだね。」などと感心していました。


この「あっぶね〜」で済む力を、僕はこう言う事にしています。

「ギリギリセーフの才能だ」と。

この、「ギリギリセーフの才能」は皆さんも発揮した経験があるんじゃないでしょうか?

仕事上でも、恋愛関係でも、道を歩いていても、海外でも。
電車で乗り過ごしそうになったとか、些細な事も「ギリギリセーフの才能」です。

「楽々セーフの才能」を先天的に持った小数派の羨ましい人も見かけますが、
この「ギリギリセーフの才能」を持った大多数の人々の何が素晴らしいかと言うと、
最も残念な「ギリギリアウトの呪縛」を疑似体験できる点にあります。

この「ギリギリアウトの呪縛」では、あーしていれば、こうしていればと様々な後悔の波に飲み込まれ、顔を水面から出しては「たられば」、出しては「たられば」を繰り返すというダメージを受ける事になります。

しかし、「ギリギリセーフの才能」を持ち合わせていれば、
「もし、あそこでこうしていたら、アウトだったな.....」という風に、
ギリギリアウトとの運命の分かれ目を学習する事ができるのです。

もしかしたら、今日あなたは何か些細なミスをするかもしれませんが、
それがギリギリセーフなら問題無い。
「ギリギリセーフの才能」で、「ギリギリアウトの呪縛」を疑似体験しながら、次はギリギリにならないようにしましょう。
セーフの内にそれが気付ければ大したものなのです。


あ、そうか。
この「ギリギリセーフの才能」を繰り返す事で、「後天性楽々セーフの才能」を手に入れるに違いない。

よし、もうしばらくは「ギリギリセーフの才能」を信じて学習するとしよう。